太陽が陰る
彼は、恩人は私の太陽だ。
いつも明るく前向きで、鋼のメンタルを持ち合わせている。
そう思っていた。
彼は突然「精神的に倒れてしまった」。
本当に突然のことだった。
ここまで苦しんでいる彼をみたのは
付き合って初めてのことだった。
「明日が来なければいいのに」
「君がいなければ死んでいた」
俯いて光を失った瞳を迷わせながら
ポツリポツリと話す彼に対して
私は静かに抱きしめることしかできなかった。
どうしたら彼の太陽は蘇ってくれるだろう。
また彼の笑った顔が見たい。
どうかこれ以上背追い込まないで。
私はなんでもするからと
どうか、1日でも早く彼の調子が戻りますように。
そう願をかけながら。