AM2:21

深々と、思うことを

日陰なりの望み

暖かな家族にも日陰はあると私は思う。


それでも他処の日差しに目が行くのは仕方のないことだとも思う。


私はその日差しに照らされて新たな温もりを知った。


幸運なことに今もその恩恵を受けている。


私は暖かな家族に出会えてよかったと心からそう感じる。


しかしふと気がつけば、自分には持ち合わせていない温もりがやけに暑く感じてしまう。


日陰側で生きてきた私にはあまりにも暑すぎる、と


そんな捻くれた考えを持ち合わせてしまった人間なのだ、私というものは。


愚かだと思う。不束者だと思う。


それでも生きていれば、


日陰は日陰なりに日差しを望むものだと


いつかは心から温もりを感じられますように。


そして日向に出る勇気を持てますように。