普通がない私
世間一般的に望まれる「倫理観」や「幸せ」を、わたしは持ち合わせていない。
例えば、進学して、結婚をして、子宝に恵まれて、立派な家族を築いてから死ぬ。
そんな「世間一般的なレール」に疑問を持たず、ただただ普通を望めてたら
どんなに幸せだっただろう。
どんなに楽だっただろう。
今は精神薬を飲んで1日1日を必死に生きて
先が真っ暗なトンネルをただひたすらに歩んでいる。
私は生まれてしまった。
ここまで生き延びてしまった。
じゃあ、私の後処理は誰がしてくれるの?
親は私より先に死ぬだろう。
残された親族も私より先に死ぬ。
そのために後継を生むの?
そんなこと許されない。
絶対に許されないだろう。
じゃあどうすればいい?
親が生きている今のうちにいなくなるべきなのだろうか。
こんな状態では子供は産めない。
それだけは事実。
近頃そんな考えばかりが頭をよぎる。
ただ、幸せに生きたかっただけなのに。